太陽とliteと月
□No,1《暗殺依頼。》
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寝室のドアを壊れるぐらい大袈裟に開けるとすぐにカリアの寝ているベッドが目に入る。
その相応の音が出たのにピクリとも動こうとしないカリア。
「…………起きてんだろ?」
ベッドに居るカリアに呼びかけるが返事はない。
そろーっと足音を立てない様にベッドのカリアが向いてる方へ歩いていく。
するとブランケットから少し顔を覗かせルキアを一瞬ギロッと睨むとまたブランケットに今度は頭まで潜ってしまった。
「…な、なんだよ。怖い顔すんなって出て来いよ。」
そう言ってベットの傍に座るルキア。
ブランケットの上から腹を突ついたりしていてその度にカリアから蹴りを喰らっている。
ルキアは懲りもせずに突ついては蹴られを繰り返しすぎたのか呆れたのかもう蹴ってこなくなった。
キッチンの方からはイーグルが昼食を準備しているであろう音が聴こえる。
心なしかいい匂いもしている気がする。
カリアも一行に起きようとしないし腹も減ったからリビングから出ようと立ち上がると、小さく服の袖を引っ張られた。
『…………キス。』
とブランケットから小声で聞こえてきた。
もぞもぞと姿勢を整える仕草をするのがブランケットの上からでも伺える。
「…、えっ…と、カリア、…さん?今なんて言ったかもう一度言ってほらっていいですか、ね?」
恐る恐る再確認として問うてみる。