君+僕=幸
□君と僕のはじまり
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ピピピピピピピ…
静かな部屋に目覚まし音が響く。
眠りの中から意識を呼び起こされ、重い目蓋を開いた。
「…………朝か。」
もそりと起き上がり、緩慢な動作で目覚ましを止める。
今日は高校の入学式だ。
世間一般で言われる「華の高校生」になる。
普通だとわくわくするものかもしれないが、僕にとってはただの消費生活の一部になるだけだ。
眠気を堪えつつベッドから出て、窓のカーテンを開ける。
ちょうど朝日が射して、一気に室内が明るくなった。
「いい天気...」
空は青く澄み渡っていて雲一つなかった。
しばらく朝日にあたって目を覚ますと、窓と逆側にある扉からリビングへ出た。
テレビに流れるニュースを眺めつつ、軽い朝食を取る。
ニュースはなんだか楽しくない話ばかりで、特に興味の惹かれるものはない。
食器を片付け、身支度を整えるとさっさと家を出た。
学校へ向かう道を進みながら、
これからの生活を考える。
あまり人と関わる生活はしたくなかった。
僕は昔から人と関わるのが得意ではないからだ。
僕は自分の感情を出すのが苦手で、口調がきつい。
そのせいで今までに何度もいざこざが起きた。はっきりいって面倒くさい。できることならそういうものは避けたい。
まぁ理由はそれだけじゃないけど、とにかく僕は静かに過ごしたいのだ。
「はぁ....」
思わずため息が漏れた。
「何も起きなかったらいいけどな...」
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こんにちは。始まりました。
拙い文章ですみません。
ほのぼのになるのはまだ先だと思います。
ハンパない亀更新だと思いますが、どうぞよしなしに。
ps.ちょっと修正しました(2/5)