喜びは君から。
□君に伝えたくて...
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ピンポーン
とある住宅のチャイムを押す一人の青年。
彼には毎日していることがある。
それはまさに今おこなっていることだ。
ここは彼の幼馴染の家。
そう学校へ向かう前に幼馴染を迎えに行くこと。それが彼の日課。ただし迎えにといっても、彼の家と幼馴染の家は向かいなので全く苦労はない。
毎朝同じくらいの時間にチャイムを押す。それだけだ。
ドタドタドタ!!
ガチャ!!
慌ただしい音が聞こえたと思ったら、すごい勢いで扉が開く。
「慧おはよう!!!」
中から出てきたのは、赤茶色の髪をした青年。チャイムを鳴らした青年は、灰色がかった短めの髪を風に靡かせてフッと微笑んだ。
「おはよう。煌、髪跳ねてるよ。」
「え、ほんまに!?」
「また寝坊したんだ?」
「はは、昨日ゲームしとったらいつの間にか時間が...」
苦笑いする煌の変に跳ねている髪を直してやる。
「ゲームもほどほどにしなよ。...うん、これでよし。」
「おおきに!」
そして二人は並んで歩き出した。
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この二人は安定の仲良しさなので、
初っ端からほのぼの甘々していくと思います。