喜びは君から。

□特別な日
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「いってきます。」



暑さも随分やわらいできた季節。

篠原慧は忘れ物がないか確認して、いつもの時間に家を出た。




「慧!!誕生日おめでとう!!」




それと同時に明るい声が聞こえた。


数歩先の門の前で赤みの強い茶髪が揺れている。ニカッとした清々しい笑顔に、慧も笑い返した。


「ありがとう。」











今日はその特別な日。

慧の誕生日。




 
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