This way and that(ハリポタ 夢小説)
□時を経・1話
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「なっ…杖が…」
懐に手を延べた彼が珍しく
焦りの表情を見せている
「貴様が…盗ったのか…?」
今にもオレを殺しにかかりそうな表情でオレを睨んだその人
「違う。盗ってない」
「嘘をつけ!」
「(大分混乱してる…。オレもだが、…一体どうして)」
…と、後ろから突然
美しい歌声が聞こえた。
昔、よく聞いていた
フォークスの歌声だ。直ぐ分かった。
オレはそちらに視線を移す。
『混乱するのは当たり前ですね。けど、あなたは大分落ち着いてきたようですね。』
そう、オレの頭の中に直接美しい声を響かせながら
フォークスはオレの肩に乗った。
「その鳥は…」
「トム」
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