ポケモン 中、長編

□秋の日の奇跡
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「おはよ。父さん」

ボクはカレが横たわるベッドに朝日を差し込ませようとカーテンを開けながら父…ゲーチスに話しかける

いつも起きていても意志がなく眠っているようなゲーチス
きっと朝も昼も夜も分かっていないのだろうけれど
僕はいつもこうして1日の始まりを伝える

「今日はいい天気だよ。紅葉も色づいてきてきれいだからね。久々に散歩にでも行こう」

明るく清々しい外を見つめボクは言う

ボクの声を聞き、
眠りから覚めうっすらと目を開けて、でも声を発したボクの方ではなく天ばかりを見つめているゲーチス

ボクはフッと少し寂しい気持ちに駆られながら
ベッドから伸びているリモコンのボタンを押した。

ベッドは上半身だけが上がっていき
ゲーチスの体が起き上がる

「ご飯だよ」
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