ポケモン 短編
□寝る前の小話
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「ふふ…とうさんっ」
ギュッと後ろから抱きつかれた。
今は夜、
就寝時。
それなりに広いベッドの上、
ゲーチスとNは一緒に横たわっていた。
Nはニコニコしながら
ゲーチスは困ったような表情をしながら
「は…離れなさい…っ、寝づらいですよ…っ」
くっついているNをどかそうと、ゲーチスは体をよじらせる
すると、Nは素直にぱっと離れた。
そして、体制を変え仰向けになる。
「ボクがまだ子供だった頃…」
「…?」
体制を変えてから少しの間を開けた後、
Nは何か語り始めた。
「寂しい夜とか、怖い夜とか、とうさんに側にいて欲しいって…思っていたんだよね」
ゲーチスはNに視線を移した。
いきなり何を語り出すのか…
「けど、そんな時に側に居てくれたのはトモダチや、トリニティや女神達」
「……。」
文句なら受け付けませんよとゲーチスはNにジト目を向ける。
「別に、愚痴をいいたいわけじゃないよ。カレらと一緒に居るのも好きだったし。ボクが言いたいのはね?」
Nはニッコリと笑んだ。
「だから今、とうさんとこうして一緒にいられるのがとっっても嬉しいんだってことだよっ」
Nはまたゲーチスをギュッと掴んだ
ニコニコと笑顔を振りまきながら。