H×H 短編夢

□surprise!!
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「だからさ、どうせなら驚かせたいわけ」

電話の向こうで彼はノリノリで承諾した。

「んじゃ、よろしくな!!」

切るなり、キルアは再びどこかへ電話をかけた。

「あ、もしもし?今、時間平気?」



*****



「ユラ〜!」


キルアが扉を開けると、案の定というか、ゴンとユラは一緒にいた。
並んでテレビゲームをしている。

ユラはゲームが苦手だと言っていたのに、珍しいこともあるものだ。


「「あ、キルア」」


−おお、ハモった。


さて、どうするか。

「ユラ、お客さんだぜ」

−嘘だけど。


キルアの心の声など知る由もないユラは、顔が仕事モードになった。


「わかった。場所は?」

彼女は、仕事の依頼を自分の宿泊場所や知り合いの前では受けないようにしている。

必ず、少し離れた喫茶店や飲食店などで待ち合わせをするようにしているのだ。

さらに、友達が少ない(と彼女は思っているが、彼女が困ったとき駆けつける人間は決して少なくない)彼女は、”お客さん“と言えば自然と仕事の依頼主を指すことになる。


「ム〜仕事なら仕方ないね。いってらっしゃい」

ゴンはしぶしぶ見送る。


「って、何でキルアまで?」

−うっ!

「ああ、喫茶店で待ってるって伝言頼まれたんだけど、場所がややこしいからさ」

「キルアは場所わかるの?」

「ああ、そこは美味しそうなパフェがあるから、前から目ェつけてたんだよね〜」

なるほど、とゴンが納得したところで、急いでユラを連れ出した。

−危なかった〜!


廊下の端まで行ったところで、

「…で?」

ユラに問われて、立ち止まる。

「ホントはお客さんなんて来てないんでしょ?」

「ははっ、バレた?」

「どういうつもり?」

「ここじゃマズいから、場所変えようぜ」

「……パフェの美味しそうな店?」

「わかってんじゃん」






数十分後、彼女もキルアの提案を承諾した。


(ところで、何で珍しくゲームなんか?)
(ゴンがどうしてもって言うから…)
(あーハイハイごちそうさん)
(?)
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