イナGO短編集
□卒業
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とうとう三国先輩も車田先輩も雨木先輩も卒業か…。
一緒に過ごした二年間。いろいろありすぎて、長いようで短かった。
向こうで三国先輩と神童が話している。
「よし、神童。後は任せた。お前ならちゃんとできる。」
「……。」
神童…。
神童はサポートしてくれる中3の先輩がいなくなってしまうことに対して不安を抱えてるみたいだ。
俺がもっと早く気づいてやれば…。
三国先輩がいなくなってから神童の所へ向かう。
「神童。大丈夫か?」
と聞くと
「ああ。」
と答えるがその顔は絶対に大丈夫ではなさそうだった。
「神童は一人じゃない。いつも俺が隣にいる。もし目の前に立ちはだかる壁が高すぎて一人じゃ乗り越えられなかったとしても、俺が支える。俺が支えきれなかったとしてもみんなだって支えてくれるから。」
そういうと神童は抱き着いてきた。神童の暖かい心が温度で伝わってくる。
何考えてるんだ俺…。
「ありがとう。」
神童にそう言われた。
神童…。
お前は責任感強すぎなんだよ。みんなのこと考えすぎなんだよ。
…ちょっとは俺だけを見て欲しい。
そこでこんな邪魔が入るとは少しも考えていなかった。
「神童先輩。みんなでお別れ会しませんか?」
「…。」
「…。」
「しっ、失礼しました!」
天馬と信助め…。
――END――
本当におかしくなりました。すみません。読んで頂けて本当に感謝です。