ミッチー夢-完結-
□それから・・・
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バスケ部のマネージャーを始めて二年
元々プレイヤーだった私は仕事の飲み込みが早かったのと
大好きなバスケに携わっていられる喜びで
二年前の出来事から立ち直る事ができていた
紳ちゃんの優しさに甘えているだけなのはわかってる
一緒にいるだけで暖かい気持ちになれる
そんな幼馴染との時間が以前よりも多くなっていた
クラスも部活も一緒
練習の時間には必ず私も顔を出すか
ら登下校も休み時間も一緒
付き合ってるんじゃないかって
噂をされてるのだって知ってる
はたから見たら海南のキャプテンと中学MVPの私は
お似合いのバスケカップルらしい
そんな噂を耳にする度に紳ちゃんはクスクス笑ってる
紳ちゃんが優しくしてくれる理由…
私は気付いてるけど知らないフリをしてるんだ
だって二年たった今も私は三井くんの影を追っているんだから
紳ちゃんだってそれに気づいてる
そんな優しさにずっと甘えていた