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□新生活
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『バスケ以外にも興味出た?』



部活終わり加藤くんが真っ先に私に投げかけた質問
バスケ以外にもって言われても
私中学の時バスケ部見に行った事あんまりなかったはずなんだけどなぁ



「バスケがトクベツ好きなんじゃないよ
ただちっちゃい頃やってたからルールとかは他のに比べたら解るだけ」


『そうなの?
じゃあもっと練習とか試合見に来てよ
あ…でも当分はスタメンないだろうけど』



照れ臭そうに加藤くんははにかむ
それにつられて私も笑みがこぼれる



こんな風に話すのは久しぶり
それこそ新しく出来た友達と過ごす時間が長かったから



程なくして駅に着くと用事があるからと逆方向のホームへ加藤くんは足を運ばせた



こんな時間から用事って大変だなとか
ほんの少しの時間だけれど二人でいれた安心感とか
友達が言っていた加藤くんとマネージャーの関係はごく普通のものだったとか
色々想いを巡らせていたら到着した電車のドアが閉まる合図を知らせていた



走れば間に合う
でも10分も待たずに次の電車が来るのだか急ぐ必要もない



ホームに設置されているイスに腰掛け電車を見送ると
反対側のホームにさっき別れたばかりの加藤くんの姿が見えた
もう私が駅を出ていると考えているからか
こちらの姿には気づかない



携帯を見たり辺りを気にしたり
なんだか落ち着かない様子



遠目でも加藤くんの表情が変わったのがわかり
その視線の先を追うと先に帰ったはずのサッカー部のマネージャーがいた




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