White Life
□純潔の白い薔薇4
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ギャリーの言葉に甘えて壁に寄りかかって座ると眠っているイヴに目をやる。
『……………』
G「イヴなら大丈夫よ。疲れて眠ってるだけだから起きたらまた元気になるわよ」
『……………』
G「…………ルキ?」
返事が返ってこないことにギャリーはルキの名前を呼ぶ。
『…………』
ルキは無言でイヴに近づき、そっと彼女の頭を撫でる。
『……こんなに小さいのに…あんな怖い目に巻き込まれて……可哀想に…』
G「…………」
ギャリーもイヴに近づいて彼女をじっと見る。
G「…アタシもこの変な美術館を彷徨ってる途中でこの子と出会ったんだけど…
思えばこの子はアタシと会うまでずっと一人で歩いてたのよね…大したもんだわほんと」
『…根はしっかりしてる子なのかもしれないね』
G「そうね。
ねぇちょっと向こうに行って少し話しない?ここじゃきっと起こしちゃうかもだから…」
『…うん』
こうして私とギャリーは少し離れた所に座った。