White Life

□純潔の白い薔薇7
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私とギャリーは残りの絵の具玉を求めて、あちこちを探して始めた。


いろんな仕掛けを解いて絵の具玉を集め、残るは後3つとなった。



G「あと3つだけね…どこにあるのかしら…?」
『もしかしたら見落としてる場所があるかもしれないから、もう一度入った部屋を調べてみようよ』
G「そうね、まずはあの書斎みたいな部屋に行ってみましょうか」


最初は鍵が掛かっていた筈の部屋だったのだが、いつの間にか空いていたのだ。

そこに入ると一冊の本に絵の具玉が一つ挟まっているのを見つけた。


『…あれ?ギャリー、本棚が移動してる』
G「…そのようね。どうしてかしら」


さっき入った時は三つの本棚が離れて並んでいたのに、何故か綺麗に移動されていて、それまで行けなかった部屋の奥まで進む事ができるようになっていた。


『あ、絵の具玉見っけ』


進むと桃色の絵の具玉が落ちていた。


G「……………」


絵の具玉を拾って立ち上がると、いつの間に調べものをしていたのか、ギャリーは【ゲルテナ作品集 下】という本を開いたまま固まっていた。


『…どうしたのギャリー?』
G「………ウソでしょ。これって…」
『………え?』


するとギャリーは持っていた本を私に見せた。
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