Midnight Snow
□Drooping cherry
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『すっっっごーいキレイ!!』
G「ルキったらそんなにはしゃいじゃって、転んでも知らないわよ」
『だってこんなにキレイな桜、見たことないんだもん!』
4月の昼下がりの青空の下。
ルキとギャリーはとある公園にやってきた。
辺りは民衆でいっぱいで、みんなこの公園に咲く桜を見るのが目的で来ていた。
『ギャリーってこんないいとこ知ってたんだね!
あっ見て見てギャリー!河一面に桜の花びら浮かんでるよ!まるで桜の道みたいだね!』
まるで子供のようにはしゃぐ恋人。
その姿を見ていると彼女を連れてきた自分も嬉しくなる。
去年までは大学仲間と来ていたのだが、段々とそれが飽きてきて、一人で桜道を散歩することが多くなった。
それが…彼女と出会ってから変わった。
彼女と一緒ならどこまででも共に歩きたいって思える。
それがギャリーにとって初めて抱いた彼女への"愛"という想いだった。