真実を映す鏡4
□接触
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藍染の戦いから17か月経った。空座町は時々虚が現れるくらいで、それ以外は平和な日々が続いていた。
私はといえば相変わらず浦原商店の手伝いをして生活をしていた。
―ただ、その生活の中で一つだけ不満がある。
それは白哉が会いに来てくれないこと。
白哉は隊長だし、藍染のこともあったから百歩譲って仕方ないとしても。ルキアちゃんまで来ないのはなんだか奇妙だ。
「白哉のバカ…」とお店の外を箒で掃除しながら小声で呟いてみる。
けれどいつものようなイケメンボイスため息は聞こえない。
私が肩を落としてもう一度ため息をもう一度吐いていると「紫乃姉さん」と声がかかる。
現れたのは一護の妹、花梨ちゃんだ。
「こんにちは、花梨ちゃん。いつもの?」
「うん。浦原さんは?」
私は障子を開けて「浦原さーん」と呼びかける。
すぐに浦原さんはいつもの調子で「いやァこれはこれは…黒崎サン」と扇子片手にこちらに来た。