主人と僕の旅路

□居場所
3ページ/4ページ

―その日の夜―

邪見が魚を取ってきて、私はそれを焼いて食べた。

邪見はというと、私と魚を食べたあと、食料探しに疲れたのかすぐに寝てしまった。

殺生丸さまも、今はもう寝ている。…というより、もしかしたら目を閉じているだけなのかもしれないけど。

犬夜叉さんとかごめちゃんは、後から来た仲間と一緒に地べたで寝ている。


殺生丸さま、嫌いな犬夜叉さんの隣なのに…。私の為にここから離れようとしなかった…。

私、元の場所に戻ったら、きっと当主さまに殺されるよね…。矢を撃ったときの殺気は、確かに本物だったし。
殺されるのに、戻る必要があるのかな…。

本当は、このまま殺生丸さまと一緒にいたい。だけど…、それと同時に殺生丸さまに迷惑をかけるのは嫌だし。陰陽師だとバレたら…。

―どうすれば、どうすれば…―

殺生丸さまの側にいたい。だけど…。

―嫌われるのが恐い―

殺生丸さまは好きにしろと言って下さった。

もし、それが本当なら、このまま一緒にいていいのかな?
ずっと、隣にいていいのかな?

私のこと、嫌いになったりしないかな?

―殺生丸さま…―
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ