主人と僕の旅路
□居場所
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―その日の夜―
邪見が魚を取ってきて、私はそれを焼いて食べた。
邪見はというと、私と魚を食べたあと、食料探しに疲れたのかすぐに寝てしまった。
殺生丸さまも、今はもう寝ている。…というより、もしかしたら目を閉じているだけなのかもしれないけど。
犬夜叉さんとかごめちゃんは、後から来た仲間と一緒に地べたで寝ている。
殺生丸さま、嫌いな犬夜叉さんの隣なのに…。私の為にここから離れようとしなかった…。
私、元の場所に戻ったら、きっと当主さまに殺されるよね…。矢を撃ったときの殺気は、確かに本物だったし。
殺されるのに、戻る必要があるのかな…。
本当は、このまま殺生丸さまと一緒にいたい。だけど…、それと同時に殺生丸さまに迷惑をかけるのは嫌だし。陰陽師だとバレたら…。
―どうすれば、どうすれば…―
殺生丸さまの側にいたい。だけど…。
―嫌われるのが恐い―
殺生丸さまは好きにしろと言って下さった。
もし、それが本当なら、このまま一緒にいていいのかな?
ずっと、隣にいていいのかな?
私のこと、嫌いになったりしないかな?
―殺生丸さま…―