真実を映す鏡3
□違和感
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私は一護の姿を見て、ひとまず胸を撫でおろす。
さっきみたいに仲間同士が傷つくことは避けられた。
私が藍染と対峙した効果はあった―
一護は汗をやけにかきながら「大丈夫か」と声をかけてくる。
「うん、大丈夫。それから…ごめん。藍染の術中にハマってたよ」
「やっぱり俺も加勢した方が」
必死に語りかけてくる一護に大丈夫、と首を振る。
「白哉も来てくれたから、ね」
私はサッと辺りを見回す。藍染は私と白哉からかなり離れたところにいた。
そして―。
指先をこちらに向けた。
「破道の」
「!」
藍染の低い声が耳にやけにゆっくり届く。
ダメだ…。今からじゃ避けられない…。
何か反撃を…。
いや、それも間に合わない。
ギュッと目を閉じようとした。だが、その前に白哉が私の前に立ちふさがる。
「白哉っ!」
どうしよう、どうしよう、どうしよう。
このままじゃ白哉が…。私を庇って―。