真実を映す鏡4

□接触
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 花梨ちゃんは藍染の戦いが始まったあたり。つまり一護の死神の力がなくなってから霊力が強くなり始めたらしく、今ではその体質と戦うべく浦原商店の常連さんになっている。

 ちなみに…花梨ちゃんに浦原商店を勧めたのは私だ。一護と同じく霊が見える体質と相談をされたので、「浦原さんだったら何とかしてくれるかも」と勧めたらあれよあれよと常連さんになってしまった。

 浦原さんは霊や虚の撃退グッズをいくつか渡している。

「今日も本当にお金いいの?」

「何回も言わせないで下さいよォ。いいんスよ。お兄サンにはお世話になったんスから♪」

「…そっか」

 そう呟いた花梨ちゃんの横顔はどこか寂しそうに見える。

「…ときにお兄サンは相変わらずですか」

「うん」

「アナタの気持ちも?」

「うん。いいんだ。死神の力は戻らなくても。一兄はずっと戦ってきたんだ。護んなきゃいけない、戦わなきゃいけないって。だからいいんだ。今のままで」

 花梨ちゃんはクルリと私たちに背を向ける。顔は見えないけれど、口調からは強い覚悟が見えていた。
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