真実を映す鏡4

□久しぶりの電話
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浦原商店にお世話になること三日目。

ここでの生活にも慣れ始めてきた。

仕事はお客さんはほぼ来ないけれど、鉄裁さんや雨ちゃん、ジン太くんのおかげで退屈していない。

それに浦原商店は駄菓子以外にも霊関係の商品もあって覚えなきゃいけないことが多い。つまり私の能力が役に立っていてやりがいもある。

「おーい、お姉さん!」

「あ!こんにちは」

声をかけてきたのはここが通学路の小学生達だ。

『お姉さん』という呼び方にくすぐったくなりながらも、「学校どうだった」と話しかける。

「べつにフツーだよ」

「そうなの?」

「そう、面白いことなかったよ」

でも…。死神の力をもらう前は体が弱くてまともに学校なんて行ってなかったから、話を聞くだけでも面白いんだよなー。
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