真実を映す鏡4
□空座町担当
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虚の気配がして、咄嗟に浦原商店をベアに任せて外に飛び出した。
一護が死神代行でなくなってから、私ははりきっていた。いや、はりきるしかなかった。
死神代行として、頑張らないと。
一応死神の皆さんには信頼するって言ってもらえたけれど、だからといって手を抜いてはいけないような気がする。
虚が見えると、既に虚と対峙している人物がいた。
アフロの髪型をした死神の男性だ。
誰だろう…。現世に視察に来ていて、たまたま虚と出くわしてしまった…とか。
だがそのアフロ髪型の死神は虚を攻撃するどころか、「ギャーギャー」叫びながら逃げまわっている。
これは完全に―助けにいくべき、だよね。
私は刀を引き抜くと一気にアフロの男性の前に出る。
「大丈夫ですか?とりあえず私の後ろにいて下さい」
「え、あ、ああ。ってその刀!?」
私は透明な刀を一気に虚の頭めがけて振り下ろす。
虚は真っ白な光になって消えていく。
私はホッと息を吐きだすとアフロの男性が「もしかして死神代行ですか」と声をかけてくる。