主人と僕の旅路

□狼
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さっそく村に行ってみる…が

「何、これ…」

周りは血だらけで、村の人たちは倒れていた。

妖怪…。この感じは妖怪だ!

その時、一人の人間が物陰から出てくる。

「…っつ!」

慌てて隠れようとするが、人間はこっちを見てしまった。

「おめぇら、喰っていいぞ」

「っつ!!!」

その瞬間、人間の周りにいた狼が一斉に飛びかかってくる!

狼じゃなくて人喰い狼!
それに人間だと思ってたけど、わずかに妖気がした!あの人間は妖怪。

とにかく私はその場から逃げ出す。

ヤバい!!!!多分、狼は妖怪じゃなくて人を喰う狼。ってことは陰陽術が効かない!!

私は必死に走るが…遂に木の根本に足が引っ掛かり転んでしまった。

「痛っ!!」

私はすばやく後ろを振り返るが、狼はすでに私に飛び掛かっていた。


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