主人と僕の旅路
□主人と僕(しもべ)
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目を開けると妖怪の顔がドアップで映りこんでいた。
「よう、かい?」
私が助けた?妖怪と、小さい妖怪がいる。
ふと自分の体を見てみると、着物に血がべっとりついている。
えーと。確か…食料を探しにいったら、人喰い狼がいて…。追いかけてきて…
「死んだ!?」
「うるさい人間ですな。殺生丸さま、この娘は放っておきましょう」
小さい妖怪がしゃべっている。
っというか…
「殺生丸って名前なんだ」
「んな!殺生丸さまを呼び捨てなど、何て小娘だ!」
「はぁ」
とりあえず殺生丸…じゃなくて、殺生丸さまと言うらしい。
「うるさい。帰るぞ邪見」
殺生丸さまがスタスタと何処かへ行ってしまう。その後を小妖怪…邪見?が追っていく。
「ま、待って!死んだはずなのに何で生きているの!?何処に行くの!?」