主人と僕の旅路

□回想
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「鈴、阿吽を貸せ」

「あっ、はい」

私は殺生丸さまに阿吽を渡す。

「邪見、行くぞ」

「え!?何処に?」

聞いてみても殺生丸さまは答えない。

見かねたのか邪見が話し始める。

「犬夜叉のところだ。悟心鬼が死んでなお、犬夜叉に復讐しようとしている…らしい」

「わ、私も連れていって下さい」とお願いするが、殺生丸さまは「駄目だ」と聞いてくれない。

「お願い…」

「…。必ず戻ってくる」

「えっ?」

今、何て…。

「行くぞ、邪見」

「えっ?あ、はい。お待ちくだされ殺生丸さま」

さっき、殺生丸さま…。
必ず戻ってくる…って。

「わ、私。待ってます。帰りを待ってますから。戻ってきて下さいね!」
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