主人と僕の旅路
□本当の強さ
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「神楽…」
神楽とかいう妖怪は一歩一歩私に近づいて来る。
「あんた、陰陽師なんだって?」
「!!!そ、その話をどこで!!」
「奈落から聞いただけさ」
奈落は私が陰陽師だということを知っている?
一体何故…?
「何故って顔してるねぇ」
「!」
ずばりと思っていることを当てられて、びくりとしてしまう。
「あんた、分かりやすいね」
「…私に何の用なの」
「別にあんたに用はないさ。ただ悟心鬼の末路を見届けに来ただけ…」
悟心鬼とは、殺生丸さまの弟が倒した妖怪。そして殺生丸さまは悟心鬼の牙で刀を灰刃坊に打たせたのだ。
「別にあんたをどうこうしようってわけじゃない」
「…」
「今は…だけどね」