主人と僕の旅路

□雨の日の一日
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邪見に連れられてやってきた場所は古い小屋。だけど、造りはしっかりしているようだ。

殺生丸さまはスタスタと小屋に入っていく。私と邪見もそれに続いた。

「…ここで一日を過ごす」と言って、殺生丸さまは小屋の隅に座る。

私と犬夜叉さんの姿が重なった…か。
殺生丸さま、私の正体に気づいているのかな?でも、そうだとしたら私と一緒に旅なんてしないよね。

うーむと私が座りもせず、考え込んでいた時だった。

外からザーザーと雨の降る音がする。

「これ、鈴!!殺生丸さまはな、貴様が雨に当たらんように小屋を探せと命じなさったのじゃ!」

「え?」

それって…。

私が殺生丸さまをチラッと見ると、殺生丸さまは既に隅から放れていて邪見の側に来ていた。

そして殺生丸さまは、いつものように邪見を踏みつける。

「うわ!邪見、ぺっちゃんこだ!!」

「ぬぅ!う、うるさ、いわ」

私は元の位置に戻った殺生丸さまを見る。
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