主人と僕の旅路

□逃亡
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ー神楽視点ー

あたしは風刃で、鋼牙とかいうやつの四魂のかけらをとる。
鋼牙の両脚は血まみれで逃げることすら出来ない。

「さてと…両脚のかけらはいただいた」

「くっ…」

「これでおまえはただの妖怪だ。そろそろトドメといこうか…」

あたしが鋼牙に一歩近づいた時だった。

「神楽!」と退治屋の珊瑚と、風穴の持ち主の弥勒が雲母に乗ってこっちへ来る。

「ちっ。命拾いしたな、鋼牙」

あたしはそこから一目散に立ち去ると、奈落の元へ向かおうとする。

だが、…

―奈落の結界が…ゆるんでいる…?―

「そうさ、奈落なんぞに渡してやることはねえんだ」
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