主人と僕の旅路
□ファッションショー?
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「待って!」とかごめちゃん。
「いきなり戦国時代に来たから、着替えとかもってないんじゃない?」
「あっ!」
そういえば確かに。今着ているしか持っていない。
「もしよかったら貸すけど…」
「本当に!?」
私はチラッと殺生丸さまを見ると、立っていた殺生丸さまが木陰に座っているところだった。
「お、おい。鈴!!着替えをするならするで早くせぬか!」と邪見。
ということは…。まだかごめちゃん達と話していてもいいってことだよね?
「さ!早く着替えましょう」とかごめちゃん。
「弥勒さま。着替えるところを見るなんて、そんな真似しないよね」とブーメランのようなものを持った女の人が言う。
「まさか…」と答えたのは法師さん。
「あのー。今更ですけど、弥勒さんというんですね。初めまして」
「いえ、こちらこそ。いろいろと大変でしたね」と優しく言ってくれる。
「鈴ちゃん。弥勒さま、女の人なら誰でも口説くから気を付けたほうがいいよ。ちなみにあたしは珊瑚。よろしくね」
「よ、よろしく」
なんだか、ユニークな人たちだなー。
「こっちが雲母」と肩に乗っている猫又の妖怪を指す。
妖怪だけど、妖怪だけど!!
「か、かわいい〜」と私は雲母をなでなで。
ゴロゴロと喉を鳴らすところとか、本当にかわいい!
雲母をなでなでしていると、ひょこっともう一匹妖怪がこちらに来る。
これまた、何の妖怪か分かりにくいけど小さくてかわいい!
「おらは七宝じゃ」
「あのー、狸の妖怪?それとも狐?」
「狐じゃ。全く、何故皆狸と間違えるんじゃろ」
「ご、ごめんね」