主人と僕の旅路 3
□涙の理由
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「…鈴」
殺生丸さまに低く名前を呼ばれる。
「は、はい」
唐突に名前を呼ばれ、ビクンと肩が跳ねる。
「…」
「あの…?」
名前を呼ばれたものの殺生丸さまは無言。
そのうちに殺生丸さまは私から手を引っ込める。
「?」
何だったんだろう。今の…。
殺生丸さまは立ち上がり、こちらを向く。
「…行くぞ」
「あ、はい」
「…ついて来い」
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