主人と僕の旅路 3

□金剛槍破
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―殺生丸視点―

鈴が突然胸を押さえて、倒れた。邪見が必死に揺さぶり、話しかけてはいるものの起きる気配は…ない。

「くくく…わが瘴気で皆が死んでもかまわん…か。さすがはまじりけのない妖怪だな、殺生丸。心の作り方が違う」

「…」

殺生丸は鈴を見た後、奈落をじっと睨む。

「奈落、きさま…。鈴に何をした」

「何…とは」

「…」

鈴はまだ目を覚まさない。

「殺生丸。わしがこの距離で何か出来る、と」

「…」

…。奈落は一度たりとも鈴に触れていないどころか近付く気配すらなかった…。

考えられるのは瘴気…。だが…。

鈴は瘴気を完全に払っていた…。

一体…何が起こった。
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