主人と僕の旅路 3
□拮抗
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殺生丸さまは魍魎丸に攻撃した後、地面に降り立つ。私もその後に続いて、後ろに阿吽を着地させた。
魍魎丸…。姿形が変わっている。
「くくく、きさまとは一度闘ったな」
前回は殺生丸様が鎧甲を砕いたけれど。今回は冥王獣を取り込んでいる。前回より強くなっている。
けれど。大丈夫。殺生丸さまは…負けない。
殺生丸さまは魍魎丸に向けて剣を振るう。が…。
「くくく…かすり傷もつかん」
やはりそう簡単にはいかない。
ゴオオオと風が吹き荒れる。そんな中、私は気配を感じて後ろを振り返った。
この妖気…。
しばらくして犬夜叉さん達が私の横に立つ。もちろん、かごめちゃんも一緒だ。
「琥珀!」と珊瑚さん。
「?」
その言葉に首を傾げる。珊瑚さん、琥珀君と知り合いなのか。…そういえばよくよく二人を見比べると、どこか顔つきが似ているような。
珊瑚さんと琥珀君を見比べている間に、魍魎丸は体から金剛槍破を出している。
「ふん…。犬夜叉ごときから掠め取った槍で…。この殺生丸を倒せると思うか!」
殺生丸さまの剣圧で金剛槍破を砕いている。
その砕け散ったかけらが周りに弾け飛ぶ。