主人と僕の旅路

□本能
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「この鬼を斬ったのって…殺生丸さまと同じ妖怪?」

「何故そう思った」

後ろを振り返ってみると、殺生丸さまがいつの間にかいる。

「何故って。妖気が」

そこまで言ってハッとする。

陰陽師ってバレたら殺生丸さまと一緒にいられなくなるかもしれない。

「えと。よ、ようするに、勘です。そう!勘!」

殺生丸さまは眉をしかめてこちらを見る。
が、やがて「犬夜叉だ…」と低く言った。

「もっとも、やつも無傷ではすまなかったようだがな」

そう言って殺生丸さまは、鬼の頭を掴む。

「あの、殺生丸さま?犬夜叉って誰ですか」

「ば、バカもの」と邪見が甲高い声でしゃべる。
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