主人と僕の旅路
□さらわれた陰陽師
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―殺生丸視点―
ザァ…と風が吹く。
風の臭いがかわった…
「せ、殺生丸さま〜っ」と邪見が走ってくる。
そして、「鈴が…連れ去られました」
―連れ去られた…だと?―
「奈落の分身の神楽という女があらわれて、いきなり…」
「…」
何のため…
「ご安心ください殺生丸さま」といきなり声をかけてきたのは、やはり奈落だった。
「願いを聞いていただきさえすれば…鈴は無事にお返しいたします」
「奈落…か。今度はなにをたくらんでいる」
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