主人と僕の旅路 3

□広がる汚れ
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「え、あ、はい」

どうしたんだろう。いきなりそんなことを聞くなんて。

「…ならばあの世にも行ける、か」

「あああああ、あの世でございますか!!!」

邪見が騒いでいるのを殺生丸さまは気にも止めず、私に語りかける。

「鈴…ついて来い」

「え、あ、はい」

殺生丸さまに言われるまでもなく、ついて行くつもりだったんだけど。

本当にどうしちゃったんだろう…?

私が首を傾げていると殺生丸さまがポツリと低い声で話す。

「…鈴は置いていくつもりだった」

「!?」

「…だが奈落の手先がいる以上、置いてはいけぬ」

それって…。この前みたいに私が危ない目に合わないようにってことなのかな。
それにあの世ってことは私が体調崩さないようにって考えていてくれていたのかも。

殺生丸さまは背を向けて歩き出す。

なんだか心が温かくなって、私は口元を緩ませながら殺生丸さまの後ろを歩いていく。
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