〈書庫 妄想の塊2〉

□プチトマト
1ページ/3ページ

草木も眠る丑三つ時。

寝静まった家、閉じきったカーテンの隙間から覗く月光。

…静止したように見えるこの空間の中で、ただ一つ、人目を避けるように活動を始めるモノ達がいた。

人間から見ればとてもちっぽけな存在だが、彼らがいなければ、人間も生きづらい。

そぅっと耳をすませて―――。聞こえるだろうか?

彼らの声が…。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ