三國
□君はまだシンデレラさ
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数日後――。
劉備「き、緊張するな…き、今日着く予定なのだが…」
関羽「兄者、毅然としておられよ」
劉備「そ、そんなこと言っても…よ、翼徳…ひ、ヒゲの形変じゃない…?」
張飛「バッチリだぜ兄者!!」
諸葛亮「殿…」
劉備「な、なんだ諸葛亮」
諸葛亮「もうすぐ…姫君がお着きになるそうです…」
劉備「Σぅおぅ!!うわぁますます緊張してきちゃったよ〜(泣)」
張飛「初対面なわけでもねぇのに兄者は気が小せえな〜」
そこへどこからともなく激しい嗚咽か…
??「ぶおおおおぉ〜ん(泣)」
張飛「何だぁ!?」
諸葛亮「チッ…まだ泣いていやがりましたか…」
嗚咽は次第に大きくなりやがて…
趙雲「うおお〜!!!殿――!!(泣)」(ズルズル)
馬超「ハイハイハイハイ」
泣き叫ぶ趙雲が馬超にズルズル引きずられながらやってきた…。
趙雲「殿ぉ―!!私というものがありながら何故に――!!」
馬超「俺のところに来て泣いていた。うるさいから連れてきたぞ」
劉備「…?孔明、趙雲は一体何を言っているのだ?」
諸葛亮「変態の戯言です、お気になさらず」
趙雲「殿―!!(泣)嗚呼…私はこれから何を楽しみに生きていけばいいのだ…」
諸葛亮「大袈裟な変態ですね」
趙雲「私はこれから誰を見つめて…ん?」
そこに姜維がとことこやって来た。
姜維「じょーしょー、孫夫人がお着きになったそうです。間もなく城に入るそうで…」
趙雲「…(キラーン)」←目が光る。
馬超「ご苦労だったな姜維!!(輝いている)」
姜維「いえ、私は言づてを伝えただけ…って何ですかこの手は…」
姜維の腕をしっかりと握って放さない趙雲…。
馬超「Σあっ!!おい趙雲、その手を放せ!!」
趙雲「……けた」
馬超「何だと!?」
趙雲「見つけたぁ…(ニヤア)」
姜維「Σヒイッ!?」