三國
□君はまだシンデレラさ
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太陽が水面に反射して眩しい――。
よく晴れた気持ちのいいこの日に、晴れやかな雰囲気の船団が長江を上っていく――。
孫堅「ぬおぉ尚香―!!!俺の娘ぇ―――!!(泣)」
孫策「見えなくなっちまったな」
孫権「いい日和で何よりでしたね」
孫堅「今からでも遅くない、戻っておいで尚香ちゃ〜ん!!!(号泣)」
孫策「オヤズィうるせぇよ!!」
孫権「往生際が悪いですよ父上」
孫堅「劉備なんかのどこがいいんだ尚香ちゃ〜ん!!!あんな貧乏男!!」
孫策「ハイハイ。続きは家でやろうな」
孫堅「だって…だってアイツ挨拶に来たときだって…」
〜回想シーン〜
劉備『お邪魔しま〜す…』
孫堅『……(怒)』
劉備『ヒィ!!めっちゃ怒ってるよ孔明!!どうしよう、怖いよ〜』
諸葛亮『問題ありません。こんなときは手土産で機嫌をお取り下さい』
劉備『でもウチの国毎度のことでピンチだから手土産なんて買うお金なかったんだよ…』
孫堅『………(怒)』
諸葛亮『ならば殿、スマイルです。スマイルは0円です』
劉備『おお!!さすがは諸葛亮!!こ、こうか…?(孫堅に向かって)ニカッ』
孫堅『………ブチッ!!!(切)』
孫堅「あんな某ハンバーガー屋のマスコットキャラ(顔が白い)ぐらい気持ち悪い笑みしかできない奴のどこがいいんだぁ!!」
孫策「だったら認めなきゃ良かったんだよ。オヤズィときたら…」
孫権「そういえば私はその場に居なかったので顛末を知りません。どうして婚約成立したのですか?」
孫策「わざわざ聞く話でもねえずぇ」
孫堅「尚香ちゃんが認めないと俺のこと嫌いになるって…」
孫堅「Σ弱っ!!」
孫堅「あと承知しなければ諸葛亮が呉の国の至る所に石兵八陣を布くって言うから…主にトイレまでの廊下とかに…」
孫権「Σそれは確かにイヤだ!!ていうか脅されてるじゃないですか!!」
孫堅「だから仕方なく…」
孫権「そう言うわりにはえらい簡単に娘を売り飛ばしましたよね…」
孫策「おら、もういいだろ。帰んぞ、メシだメシ」
孫権「でも兄上、尚香がいなくなったら誰が食事を作るのですか?」
孫策「Σあっ!!!」
孫権「我らではとても…」
実は孫一家は家族団欒を大事にするため、家事なども一切お手伝いさんに任せず自分たちでしていたのだ!!
孫策「や、やべぇずぇ…。尚香がいねぇとメシが食えねえ!!こうなったら…」