trick or treat
お菓子くれなきゃ悪戯するぞ★
「・・・」
パタンと応接室のドアを閉める
なんだあれは・・・いや見なかったことに
もう一度ドアを開ける
「あ!雲雀おはよー」
「なんで君がいるわけ?」
「暇だったから?」
姫の下には風紀委員達が積み上げられている
「全く・・・早く君たち出ていきなよ」
「は、はい!委員長」
ばたばたと応接室から草食動物共が出ていく
「きょーやお菓子ちょーだい」
「意味わかんない」
「はー?今日はハロウィンだよ」
「ふーん」
僕が興味を示さないのが気に入らなかったのかそっぽを向く
「なんだよーきょーやのけちー」
僕はクスクス笑って彼女をよぶ
「おいで」
「なになに!なんかくれんの!?」
膝を叩けば素直に乗ってくる
「お菓子頂戴」
「ない。」
即答した姫に向かって笑ってやる
「じゃあ悪戯しようかな」
「ちょ!まてまてー!!」
君に両手いっぱいの愛を