*投稿詩*
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04/11(Thu) 23:51
夏波
じりじりと肌を焼いている日射しが好きだ。
どんなに強くても柔らかく身体を包む風が好きだ。
冷たい空気を吸い込むのが好きだ。
生きている感覚がするから。
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06/09(Sat) 14:00
嘘
葉っぱもなか
100回ついた嘘は真実にならなかった
後ろには100個の嘘が無言で並ぶ
嘘は時おり蒸発したり固まったりする
しかし消えたりはしなかった
嘘は形を変えることもある
嘘は時空を飛び越え神出鬼没
嘘は念を発する
嘘の内側はさらにたくさんの嘘が重なりあうように詰まっている
一瞬は永遠で
永遠は一瞬
嘘は生きている
嘘は死なない
HP
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12/30(Fri) 12:20
ねじ月
夜中遼旅
最後の恋を表明してからの、多重用法が目立つ
もう私は何度恋しただろうか
飽いているぞ、実に飽き足りているぞ
影踏みの鬼のように
なんだか顔の輪郭が歪んでいく
日の挨拶が田舎じみているせいで
夜の続きがつまらなく感じられる
シャッターを開けると、そこは砦
どうということもなく寝ふける
もっぱら夜しか相手しないかのようだ
最後だけに青春をもとめるな
君の転落は始まったばかりだ
月はますます遠ざかり、美しく
歪み縮む
光の中に光を見いだせないとは
何の病か自堕落か
夜しか道連れを持たないのでは
お前の影が泣いているのだよ
HP
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05/26(Thu) 00:10
MASHIO
たわわに濡れし雨粒の
滴る先は何処へ向かうか
未だ知らぬ 羽衣少女は
水鏡の天窓を開き 空を仰いだ
麗らかな風に走る波紋は
何に響き 何を受け取るのだろう
微かに差し込む光に くるりくるり
廻る花弁は 行方知らず
溶け込むままの美しさよ
何も抱え込まずに その身体ひとつ
流れに任せていきなさい
離脱するのは淡い記憶
漂着するのは刻み込まれる明日
差し伸べられた手によって
形創られていく 何度でも何度でも
終わらない波紋に 水彩花
続いていく波紋に 飾りし夢の花
HP
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05/17(Tue) 17:41
八重
空が晴れた
きれいな青空が見えた
こんな日は歌いたくなる
でもおかしい
タイトルが出てこない
思い出せないんだ
妙だよな
あんなに好きな歌なのに
思い出せないなんて
忘れてしまった
この歌を歌っていた人さえも
おかしいな
あんなに『大好き』だったのに
変だよな?
誰かが歌ってる
オレの側、耳元で
なぁ
なんでだろう
よくわかんねぇけど
涙があふれてきた
たぶん、だけど
なつかしいって、感じたのかな?
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