*頂き物*
□ドラゴンに願い事?
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「一体、何をしているんだ?」
いつもと変わりのない「闇部」。だが変わりない中、足元を這う煙に疑問を抱いた流星が聞く。
「何ってスモッグでしょ?無知ですねー。流星は」
「それより本当にこれは何!なんか黒いよ!星邏!」
流星に言葉を返した星邏。それを構わずに混乱するのは愛果。
「星邏。この床に書かれているのは何?」
「この本に書かれている魔法陣!」
ティアンの質問に満面の笑みを見せてから、手にしていた怪しげな本を見せた。
「また厄介なものをしやがって・・・・・・。今すぐやめろ」
あきれ半分で星邏に言う。
「で?その魔法陣の効果はなんなんですかぁ?」
「えっと・・・・・・。使い魔を出す魔法陣」
ロイの質問に本を見ながら答える星邏。
その答えを聞いた四人は何に使うのかを想像しようとしたが、すぐにやめた。
そして、勇気を持って愛果が星邏に質問をした。
「その魔法陣を使って、何するの?」
「裏切り者を炙り出す」
真顔で答えた星邏。だがその答えを聞いた四人は、背筋に寒いものを感じた。