*頂き物*
□コックリさんにご用心
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「ねえ。本当にやるの?星邏」
とある部室。全てのカーテンで閉め切った謎の部屋。そこは『闇部』の部室だった。
一つの机をかこむ三人の姿。それは闇部の花でもある、三人。愛果、星邏、ティアンだった。
机には紙が一枚。
「う〜ん」
肩を摩りながら歩く流星。その横にはロイ。
「どうしたの?肩こり?」
間の抜けた言葉で心配するロイ。その言葉に少し不安が混じる声で答える流星。
「いや。何か・・・寒気、ていうか悪寒、ていうか。嫌な気が・・・」
二人は歩きながらもその原因を突き止めようとしていた。
結局原因は分からないまま、闇部部室に着いてしまったのだった。
流星が扉を開けて、ロイと共に中に入ると、星邏の声がした。
「―――愛果の好きな人は誰ですか」
その言葉を聞いて、流星と顔を見合わせた。