君が好き
□君が好き
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―かっこいい―
―そう思ってしまった―
【君が好き】
―屋上―
私は授業をサボって、
寝転がっている。
―ギイ―
扉を開く音がした。
『藤真君にそっくりだ。』
「どう見ても本人だろーが!」
『授業サボったりすんだ。』
「たまにはなー。」
『お母さんは、そんな子に育てたつもりはありません!』
「名無しに育てられた覚えなんかねぇ!お前絡みにくい!」
『よく言われますとも。』
「もっと高飛車なイメージだったのに。」
『健ちゃん、なんて失礼な!』
「健ちゃんってなんだよ!まじ絡みづれー!」
『ふふっ、昨日皆のあだ名決めたの!健ちゃん♪』
「もう好きにしろ。」
『うん、今日は試合だね、勝てるかな?』
「当たり前だろ、この俺がいるんだからな♪」
『本当に上手いの?』
「まあ見てろよ、かっこいいからって俺に惚れんなよ?」
『なんか寒い…凄く寒いよ、健ちゃん…』
「てめー!」
この後も健ちゃんをからかってやった♪