逆門2
□チョコレートで7題。
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まぜる。
「三志郎」
可愛らしい声で、彼女は想い人の名を呼んだ。
「きみどり、どうしたんだ?」
名を呼ばれて、側により、三志郎は笑顔で尋ねる。
その問いに、キミドリははにかんだような笑みで答えた。
「今日はバレンタインでしょ?だからね、あのね、わたし、」
チョコレートでもくれるのだろうか?と、淡い期待を抱きつつ、三志郎は言葉の先をまつ。
「わたしね、一生懸命用意したの。だから、受け取って…くれる?」
「もちろん」
笑顔のままで頷き返せば、きみどりも笑顔で手に持っていたものを差し出した。
きみどりの手にあったもの、それは。
菊の花。
それを受け取りながらも固まっている三志郎に小首を傾げて、きみどりは告げた。
「バレンタインって、好きな人に菊の花を贈って、その人と一緒に、この日に死んだバレンタインさんの冥福を祈るんだよね?それで、夜には菊の花を靴下に入れておくと、次の朝、チョコレートに変わってるんだよね??」
そういって、違った?と、不安そうにしているきみどりに、三志郎は思った。
(一体誰だよ、きみどりにそんな葬式とクリスマスが入り混じったようなバレンタイン教えたの…)
…と。
その後、三志郎による正しいバレンタインとは何か、と云う話によって、何とかきみどりの間違ったバレンタイン知識は改善されたのだった。
End.
□後書□
バレンタイン企画第3弾。
今回のお相手はきみどりです。
最初はきみどりに間違った七夕の知識を植え込もうと思ったのですが、そういえばこれバレンタイン企画だよ、ってことで。(どんな)
起承転結がしっかりしていないせいか、凄くグダグダですねぇ…(苦笑)
少しでもお楽しみいただけましたら幸いですv
2008/02/22
オマケ。
〜間違った七夕知識〜
・願い事を書いた短冊をつけた靴下を笹に飾っておくと次の日プレゼントが入っている。
・12時を回っても眠っていない子には鬼がお仕置きに来る。
・織姫と彦星は互いに敵対している。
クリスマス+なまはげ+昼ドラのような七夕(笑)
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