逆門2
□チョコレートで7題。
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※薬品開発部長な三志郎パラ設定。(長いな)
ひやす。
自慢じゃないけど。
私、料理はそこそこ出来るのよ?
なのに、な・の・に!
「チョコレート?」
「えぇ」
首を傾げている三志郎に頷いて、私は教えを請う。
まぁ…ねぇ?自分より年下に物を聞くのも何となく気まずいけど、出来ないままにしておくのもどうかと思うし。
知るは一時の恥って奴よ。
「単純な奴なら刻んで溶かすだけだろ??」
「それが、不思議と固まってくれないのよ」
そう。
三志郎の言うように確かに刻んで溶かして、何か特別なことをしない限りは、後は冷やして固めるだけのはずなんだけど…なぜか、今まで一度もきちんと固まった覚えが無いのよね。
「水でも入っちまうのかな…?」
「解らないけど…ちょっと一緒に作ってくれない?」
「おう、いいぜ?」
快く承諾してくれた三志郎に短くお礼を言って、早速取り掛かる。
チョコレートは三志郎が刻んだ。
それを溶かすように言われて、云われた通りに湯せんにかける。
特に問題はなかったらしく、そのまま順調に進んでいく、かと思いきや。
「きゃぁっ!」
短い悲鳴が口から零れる。後は冷やして固めるだけだって云う、大詰めでチョコレートをひっくり返してしまったのだ。
「おっと!」
ギリギリのところで三志郎が受け止めてくれたが…受け止めてくれなかったらと思うと、ぞっとした。
チョコレートまみれの床を掃除するのは骨が折れそうだしね。
で。
無事に帰って来た(って表現もおかしいかしら)チョコレートを型に流して、冷蔵庫へ。
これで上手く固まってくれるといいんだけど…
上手く固まったら…そうね。あんたにあげるわ。三志郎。
End.
□後書□
うぅん…好きなのに…ナミ姉さんは難しい。(苦笑)
ひやす、で単純に火傷した三志郎を冷ますとかにしようかとも思ったんですが…文が上手く運ばなかったので却下。
今回はチョコレートを落としそうになって肝を『ひやす』。
チョコレートを冷蔵庫に入れて『ひやす』と言う意味で(笑)
少しでもお楽しみいただけましたら幸いです♪
2008/02/25
肝を冷やす…驚き恐れて、ひやりとする。
若干意味が違いますね(苦笑)
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