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□獣より愚かなる感情 †
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余裕のない泉があまりに可愛くて、理性なんてとっくの昔になくした。
「う、あぁ!!っん、んんン!!」
必死に声を押し殺し、衝撃に堪える姿。
もっと乱したくなる‥‥
「んッ!ンああッ!!」
「っ‥‥泉ッ‥」
「ぁあ、あ、あん、ぅあ‥‥」
もっと、もっと、
乱れてよ‥‥
ただ、求めあう。
それは、獣の如く。
独占も渇望も
そんな二人には媚薬でしかないのだ。
「ぁ、はま、‥ぁあ、はあ、んあッ!!」
ただ、求める。
その甘美なる快楽を‥‥
「‥‥ぁあッ!」
罪の果実。
***
「泉ー!遅ーぞー!」
「わりー」
「あれ、浜田。まだいたんだ。」
「おー。」
今日は氷オニみたいだ。
「泉、まじ平気?」
「へーき。いつものことだろ?」
そう言って泉は走っていった。
「浜田!」
「ん?」
こっちに向かって走ってきたのは田島だ。
「あんま泉に無茶させんなよ!」
「!!!!」
「じゃあーなー」
田島にはばれたみたいだな‥‥
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