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□眠り姫に目覚めのキスを
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「泉ー」


先ほどから何度呼んでも返答はなかった。
可愛い寝息をたてながら、ぐっすり眠ってしまっている。



眠り姫に目覚めのキスを





ハードな部活が終わった泉はうちに来るなりソファーを占領して眠りについた。
相当疲れているのか、何度声をかけても起きる気配すらない。

仕方ないので、ソファーを背もたれ代わりにして雑誌を読んでいた。
すると、目が覚めた泉が俺の横に座ってじっとこっちを見てたかと思ったら抱っこするようにせがんで、暫くするとまた小さな寝息をたて始めた。


「泉さーん」


頬をつんつんとつっついても眉を寄せるだけで目を開けない。
一度眠ったら簡単には起きない泉の為にベットへ運んだ。


んで冒頭に戻るわけで。


野球部の練習内容見ただけでどれだけ疲れているかわかる。助っ人として練習に参加している俺でも疲れているのだ。倍くらい練習している部員はそれ以上疲れているのはわかるが…


「一人でぐっすり眠りやがって…」


鼻をつまんでやると欝陶しそうに顔を背けた。




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