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□記憶の破片
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どんなに時間がたったって

君と過ごしたこの時間は


ずっと忘れないよ―――





■記憶の破片






「泉‥‥」
「ん?」
「せめてその首のものは隠しなよ
「ッ!!///」


真っ赤になって首を押さえる。が、しかし


「逆だよ」
「ち、違うって!虫に刺されて‥‥」


泉は嘘がヘタだな〜
そんなところが可愛いんだけどね。


「はいはい。早くグランド行くよー」






***


「栄口ー!お昼一緒しよー!」
「んー、ちょっと待って」

弁当を持って屋上へ向かった。人がいないから二人で過ごすにはちょうどいい。

が、この日は先約がいた。


「ん、やぁ‥‥」
「ちょっと力抜けって。」
「馬、鹿浜田!学校はやだって言って‥‥」
「逆に燃えるでしょ?」




情事の真っ最中な泉と浜田さん。


「‥‥タイミング悪かったね」
「水谷!何見てんだよ!」
「栄口しー!
だってさ、いっつも主導権は泉って感じだったからさ。」


水谷はそう言って俺にキスした。


「なーんか煽られちゃった。栄口、俺らもシない?」
「やだ!離せ馬鹿!」


水谷を押し退けようとするがびくともせず、自分がよろけた。
後ろは階段だ。


「栄口!」


視界がゆっくり回って、意識は途切れた。



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