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□例えばの話
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真っ赤に沈む夕日。
何故だろう
哀しい気持ちになるんだよ
ねぇ、
僕たちは間違っていないと言い切れる?
■例えばの話
たまたま通った道。
普段、滅多に通らない。
‥‥タイミング悪すぎ
「浜田くん、ずっと好きでした。」
あからさまに面倒臭いって顔してる浜田。
「悪いけど俺、好きな子がいるから。」
あ、泣いた。
「‥し、ってる。好きな子がいるくらい‥‥
だから、あの、身体だけでも‥‥」
つまり、セフレ志願者。
「ちょっと前の俺ならOKしたかもな‥‥
でも、あんたいらないよ」「ッ!!
じ、じゃあ、好きな子って誰?どんな子?」
「すっげえ我が儘で、意地っ張り。そのうえ暴力的。いつも冷たいのに、時々甘える姿がめっちゃ可愛い子
‥‥君には無理なんじゃない?」
泣きながら、その女は校舎へ走っていった。
なんとなく、同情してしまった。
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