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□拍手御礼。
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かなしくて。
くるしくて。
でも、そんな時に見上げた空は、
憎らしい程に美しかった。
いつもと変わらぬ、青空。
でも、私には眩しすぎて、
そっと、手を翳してみる。
――そういえば最近、
ゆっくりと空なんて眺めていなかった。
空って、こんなに綺麗だったんだ……。
自然に、笑みが零れた。
なんだか、ほんの少しだけ、
元気が出た、気がした。
それは祝福なのか慰めなのか、
空はとても青かった
-そんな空を見上げ、
私はさきへと進むことを決めた。-