文章
□拍手御礼。
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どくり、
と、はじめてわたしは生を感じたの。
あなたの剣が、わたしの胸を貫く。
熱い、
あつい、
あつい、よ、むくろ。
けれど、何故かわたしは微笑んでいた。
熱くない訳じゃない。
苦しくない訳でもない。
でも、何かが満たされるような感覚。
ああ、わたしはやっぱり。
ずっと空虚だった心は今、
満たされたような気がして。
わたしは、そっと、めをとじた。
羽ばたくことを畏れた鳥は
ゆるやかな死を待つだけ
-わたしの
からっぽなこころが求めていたのは、
きっと貴方によるわたしの死-