□頂戴、頂戴。[銀新]
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よたよたと傍に寄ってきた、銀髪ふわふわ天パの持ち主の死んだ魚のような目と、目が合ってしまった。

なんか、イヤな、予感―。

醸し出す雰囲気が、いつものこの男とはどこか違うように感じる。


「俺にくれる?」


やる気の感じられない眠そうな口調はいつもと同じだけれども、主語が抜けているので『何』が欲しいのか分からない。


「何をですか。」


仕方なく聞き返す。


(また、“糖分くれ、糖分”とか言う気じゃないだろうなこの人?ドクターストップがかかっているクセに。)


体内で、インシュリンと糖が崖っぷちぎりぎりデッドヒートを繰り広げている糖尿病寸前男をじとりと睨めば、にひゃんと笑い返してきた。

その笑顔にぞわりと悪寒が走る。


(笑顔が気持ち悪いって…、なんかもう色々と致命的だよ銀さん。)


うんざりとした感情の中に、微々たる憐れみの情を隠し味程度に混ぜた視線を銀時に向けて、答えの先を促す。

すると、


「しんぱちくん。」


妙なタイミングで名前を呼ばれた。


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